前回の続きだ。
日本で一番過小評価されているバンド BUCK-TICKの歴代アルバムを語っていこうという企画になる。
じっくり語っていきたいところだが、もたもたしているとアルバムが増えて追いつかなくなる可能性があるそれはそれで嬉しいことだが…ので渋らずに行こう。
それでは、本編へ
# TABOO
本作はバンド初の海外レコーディング。そして、個人的にBUCK-TICKの音楽性において初の転換点となったアルバムだと思っている。
以前にも曲単位でそういった傾向はあったが、初めてアルバム全体でダークな路線に向かったのが本作
さあ、一体バンドはどう変化したのか。聴いていきませう。
ICONOCLASM
無機質なビートに感情を排したボーカル。
ひたすら同じフレーズの反復だが、スリリング
メロディアスであることを重視していたバンドが、ここまで振り切った曲をアルバムのオープニングに持ってくる。この1曲だけでバンドの変化が分かると思います。
後に再録あり。そちらはよりノイジーでアグレッシブに。
TOKYO
シンセ等の電子楽器は使用せずギター主体の楽曲ではあるが、フレージングでAKIRAのような退廃的な近未来感を演出している。これもバンドの表現力が向上したということか。
この曲も今のBUCK-TICKが再録したら大化けしそう
ANGELIC CONVERSATION
本作の時点ではここまでスケールの大きい楽曲はなかったので、この曲からもバンドの成長が伺えます。
後にシングルのカップリングで再録されているが、この時点でも完成されていると断言できます。
JUST ONE MORE KISS
サムネが強すぎる。
ド定番すぎて今更語る必要も無いが、シングルなので一応…
この曲を聴く度にサビが2つあるような構成に感心して口が空いてしまう😦
この曲とかROSIERとかまじでどんなセンスしてるんすかね。
# 悪の華
詳細は割愛させていただくが、いわゆる「事件」後に世間からの注目を浴びたバンドがリリースしたアルバム。
ビートロック(死語)バンドとしてのBUCK-TICKは本作で完成したと言っても過言では無い作品で、邦楽史に残るレベルの名盤
NATIONAL MEDIA BOYS
初めて聴いた小5の頃から今に至るまでずっと理解できていない曲。てか、往年のファンでも理解できてる人間いないまである。
個人的にBUCK-TICKのどんな頭してたらこんな曲作れるん?シリーズの頂点。
まじで理解不能。でも大好きな曲
この曲だけは何があっても聴け。
LOVE ME
なんとなくシューゲイザー感のある曲
リマスター盤はもっとそれっぽい
優しげな曲調の中に何やらおぞましい空気を感じる。そういう雰囲気を狙っているのかガンギマリMVがそうさせるのか…
SABBAT
ゴスというジャンルもこのバンドの重要なファクターだが、この曲のようなBauhausなどのゴシック・ロックの古典的な曲は意外と珍しかったりする。
まあ、ゴスって言っても色々あるし人によって解釈違いもあるが…
ゴスって200種類あんねん。(ゴシッカーアンミカ)
悪の華
歴史的名曲 BUCK-TICKのデカダンなパプリックイメージはこの曲で決定づけられたまである。
MVを貼ろうと思ったが、この世のものとは思えないぐらいかっこいいライブ映像があったのでそっちをチョイス。
ちなみに、悪の華というタイトルでシングル、アルバム、映像作品がリリースされている。
これだけ同名タイトルを擦り続けても許される程の名曲です。そもそも悪の華ってタイトルが強すぎる。
オーケンによる迷カバー(笑)悪の草も必見
はい。今回はここまで。
圧倒的進化を見せつけ、BOOWY以降のビートロックバンドとして完成してしまったBUCK-TICKだが、これ以降の作品は一体どうなってしまうのか…
そしてさらに時代はヴィジュアル系ブームへ。V系のパイオニアであるBUCK-TICKは時代の中をどう進んでいくのか…
其の参も乞うご期待
ほな…また…