自分の興味の赴くままに文章をつらつらと書き綴っている弊ブログだが、連載を気取ってシリーズ物を始めようと思う。
自分の経験上、その場の思いつきで始めたものはロクな事にならないという教訓があるが、人間とは衝動に勝てない生き物なのである。
と言うことで今回始めるのは「どんな頭してたらこんな歌詞かけんの?」シリーズ 記念すべき初回はBLANKEY JET CITY編だ。
皆様ご存知、日本最高峰の3ピースロックバンド
骨太な演奏がこのバンドの持ち味だが、Vo.浅井健一氏(以下ベンジー)の綴る不良的視点と、ピュアな少年的視点を織り交ぜた独特の文学的な歌詞にも定評がある。
そんなブランキーのドキドキするようなイカれた歌詞を紹介していこう。
SOON CRAZY
素肌の上にレザーのオーバーオール 薄汚れた髪の毛を撫でつけながら歩く
裸になってみてもまだ何か着ているような気がするんだ
プールの変死体 人のノートを覗き見する奴
テーブルの上にはグリーンのゼリーが小さく震えていたんだオレはまだ5才になったばかり
バイきんぐの小峠氏が衝撃を受けたというエピソードで有名?な曲
プールの変死体〜からのカットアップ的な詞が曲のスリリングさを引き立てています。
3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ
月へ行く予定だったロケットが湖のほとりにつき刺さった
そこに住んでいたペリカンの親子は即死だったらしい
そんなことを口走るような夜はやばいぜ
何処かスカッとするような所へ行かなくちゃいけない
3104丁目はさすがに町がデカすぎる
一見ものすごくシュールなのにシリアス。こんな意味不明な歌詞でリスナーの危機感を煽れるのセンスしかないですよねマジで。
★★★★★★★
僕の両肩に舞い降りてきた黒い星は そのまま張り付いたままで
悪魔に心を売ったわけじゃないのに いくら擦ったって取れやしないんだ
伏字になっているが曲名は「人殺しの気持ち」
人間の持つ加虐心、怒りから来る破壊衝動を「両肩に舞い降りてきた黒い星」と表現するの凄くないですか?その後の一時的な感情に支配されたことに対する後悔を想起させる歌詞まで完璧すぎる。
ディズニーランドへ
全 部 や ば い
何がなんでもこの曲は全部聴いて欲しい。
実話ベースとはいえ、ディズニーランドという題材でこんな歌詞を書く人間は地球上にベンジー氏しか存在しないだろう。
悪いひとたち
全 部
これも全部やばいので絶対に聴いてください。
人間の業の深さと微かに見える希望 人間の歴史そのものと言える歌詞だが、どの国を描いたものかという見方で解釈も変わると思います。
SWEET DAYS
真実 無言電話 クリーブランドでとれたカキ
センチメンタルなペキンダック 悲しげな顔もできずに死んだ
水滴見た そしたら悪魔笑っていたよ 頬紅つけて
そしたら、ストロヴェリーほおばりながら歩こう
これもカットアップ的な歌詞で、意味の無いような単語の羅列だが絶妙にリズム感が良くて声に出したくなる。
以上、「どんな頭してたらこんな歌詞書けんの?」シリーズ BLANKEY JET CITY編でした。
ブランキーの曲で歌詞が凄い曲は?って聴かれたら全曲って答えるのが正解なんす。
紹介したい曲はまだまだ沢山あるが、頑張って絞り込みました。
だから、ここまで読んであれが入ってない!これが入ってない!と思った人。クソほど気持ちは分かります。
ブランキーはサブスク配信されていないので、今のリスナーからすると聴くハードルは少し高いかもしれないが、これを機に是非聴いて欲しい。
思いつきで始めたこのシリーズ、次はどのバンドになるのか…乞うご期待。
そもそもこのシリーズ続くんか?(危惧)
ほな…また…