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凡人日記

文才の無さをユーモアで補おうと藻掻いている。きゅうり1本分ぐらいの栄養がある音楽ブログ

「どんな頭してたらこんな歌詞書けんの?」シリーズ BLANKEY JET CITY編

 自分の興味の赴くままに文章をつらつらと書き綴っている弊ブログだが、連載を気取ってシリーズ物を始めようと思う。

 自分の経験上、その場の思いつきで始めたものはロクな事にならないという教訓があるが、人間とは衝動に勝てない生き物なのである。

 と言うことで今回始めるのは「どんな頭してたらこんな歌詞かけんの?」シリーズ 記念すべき初回はBLANKEY JET CITY編だ。

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 皆様ご存知、日本最高峰の3ピースロックバンド

骨太な演奏がこのバンドの持ち味だが、Vo.浅井健一氏(以下ベンジー)の綴る不良的視点と、ピュアな少年的視点を織り交ぜた独特の文学的な歌詞にも定評がある。

 そんなブランキーのドキドキするようなイカれた歌詞を紹介していこう。

 

 

 

SOON CRAZY

素肌の上にレザーのオーバーオール 薄汚れた髪の毛を撫でつけながら歩く
裸になってみてもまだ何か着ているような気がするんだ
プールの変死体 人のノートを覗き見する奴
テーブルの上にはグリーンのゼリーが小さく震えていたんだ

オレはまだ5才になったばかり

 バイきんぐの小峠氏が衝撃を受けたというエピソードで有名?な曲

  プールの変死体〜からのカットアップ的な詞が曲のスリリングさを引き立てています。

 

 

 

3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ

月へ行く予定だったロケットが湖のほとりにつき刺さった
そこに住んでいたペリカンの親子は即死だったらしい
そんなことを口走るような夜はやばいぜ
何処かスカッとするような所へ行かなくちゃいけない

            3104丁目はさすがに町がデカすぎる

 一見ものすごくシュールなのにシリアス。こんな意味不明な歌詞でリスナーの危機感を煽れるのセンスしかないですよねマジで。

 

 

 

★★★★★★★

僕の両肩に舞い降りてきた黒い星は そのまま張り付いたままで
悪魔に心を売ったわけじゃないのに いくら擦ったって取れやしないんだ

伏字になっているが曲名は「人殺しの気持ち

人間の持つ加虐心、怒りから来る破壊衝動を「両肩に舞い降りてきた黒い星」と表現するの凄くないですか?その後の一時的な感情に支配されたことに対する後悔を想起させる歌詞まで完璧すぎる。

 

 

ディズニーランドへ

 

                       全 部 や ば い

 何がなんでもこの曲は全部聴いて欲しい。

実話ベースとはいえ、ディズニーランドという題材でこんな歌詞を書く人間は地球上にベンジー氏しか存在しないだろう。

 

 

 

悪いひとたち

                            全 部

 これも全部やばいので絶対に聴いてください。

人間の業の深さと微かに見える希望 人間の歴史そのものと言える歌詞だが、どの国を描いたものかという見方で解釈も変わると思います。

 

 

 

SWEET DAYS

真実 無言電話 クリーブランドでとれたカキ
センチメンタルなペキンダック 悲しげな顔もできずに死んだ
水滴見た そしたら悪魔笑っていたよ 頬紅つけて
そしたら、ストロヴェリーほおばりながら歩こう

 これもカットアップ的な歌詞で、意味の無いような単語の羅列だが絶妙にリズム感が良くて声に出したくなる。

 

 

 

 

 以上、「どんな頭してたらこんな歌詞書けんの?」シリーズ BLANKEY JET CITY編でした。

 ブランキーの曲で歌詞が凄い曲は?って聴かれたら全曲って答えるのが正解なんす。

紹介したい曲はまだまだ沢山あるが、頑張って絞り込みました。

 だから、ここまで読んであれが入ってない!これが入ってない!と思った人。クソほど気持ちは分かります。

  ブランキーはサブスク配信されていないので、今のリスナーからすると聴くハードルは少し高いかもしれないが、これを機に是非聴いて欲しい。

 思いつきで始めたこのシリーズ、次はどのバンドになるのか…乞うご期待。

 

 

 

 

 

そもそもこのシリーズ続くんか?(危惧)

 

 

 

 

 

 

 

ほな…また…

 

崩壊の兆し ヒゲとボイン

 バンドというものは生き物なんです。

作詞作曲をしているメンバーを心臓だとすると、作詞曲を行うメンバーが複数人いるバンドは心臓が複数個あるってことになりますわな。

 大体の生き物は心臓1個しかないけどたしかイカとかタコって心臓2.3個あっt……(以下脱線)

 

今回はバンドブームの寵児 ユニコーンの5thアルバム ヒゲとボインのお話

 本作はユニコーン屈指のマニアックな、そしてなんとなーくギスってる雰囲気の漂うアルバムとなっております。

 次回作製作中にメンバー脱退、リリース後に解散という歴史からそう感じるのかと思うが、それだけじゃないと思うんです。

 前作「ケダモノの嵐」が解散前ユニコーンの最高到達点といえる傑作だったとか、その後のミニアルバム連続リリースとか、バンドとして煮詰まってそうな雰囲気があるんですよ。

 まあ、これは前作からの流れで聴くとかアルバム全作聴くとかすれば伝わると思います。

                   ってか聴け(圧)

あと、個人的にユニコーンの中で1番ビートルズ感がある気がします。(ビートルズ浅パチャ民)

 とりま聴いていくぞっ

 

 

 

#1 ターボ意味無し

 いきなり気怠いブルースロックからスタート

これ1曲目ってだいぶ攻めてますよね。音楽性はガチとはいえハチャメチャなバンドだけにこういう曲からアルバムが始まるのはちょっと異質な感じがします。

 

 

 

#2 黒い炎

 打って変わってノリのいいブラスロック曲。ボーカルはBa.EBI氏

この2曲だけでユニコーンの音楽性の広さが分かります。

このバンドは何故か中高年を題材にした歌詞が多いような…

 

 

 

#3 ニッポンへ行くの巻

 3曲目で更に音楽性が広がります。オリエンタルな雰囲気の漂う曲で、自分は何故か快活CLUBのBGMが頭を過ります。

 海外から見たら日本って変な国なのかね。

ちなみに見たことは無いが、アルバムのリードトラックという訳でもないのにMVが作られているそう。なんで?

 

 

 

#4 開店休業

 はい、名曲来ました。ファンベストアルバムにも収録されているあたり実際リスナー人気も高い曲です。

 ドラムの入るタイミングが絶妙なんですよね。デモ音源で誤ってドラムトラックを削除してしまったことによる偶然の産物らしいが。

 こういう曲と歌詞は奥田民生が歌うからこそ映える。

 

 

 

#5 幸福

 ここで民族音楽風のアコースティック曲へ、なんかラバーソウルあたりのビートルズ味を感じます。この曲はgt.手島いさむ氏作曲

 この人解散前は細身でチリチリロン毛の硬派な見た目で、HR/HM由来のギターを弾く男だったが、作る曲は優しかったりポップだったりします。

 どんなセンスしてるんすかねマジで(絶賛)

個人的に氏の曲ではオールウェイズが1番好きです。

でもこの曲は闇深…

 

 

 

#6 看護婦ロック

 タイトルはエルヴィス・プレスリーパクリパロディです。曲自体にエルヴィス感があるかないかは人それぞれかもね。

終盤のブレイクからシャッフルビートになるとこはちょっとロカビリーっぽい。

 歌詞についてはタイトル通りとしか言えません。

 

 

 

#7 立秋

 これはマジで隠れた名曲ですね。ただ、マニアックすぎてファンからフェイバリットに挙げられることも少ないような気が…

 プログレ的な拡がりを感じさせる曲で、ギターパートはベースをチューニング上げたり強めに歪ませたりしているらしい。言われな分からんな。

 

 

 

#8 ザ・マン・アイ・ラヴ

 洋楽の邦題かよ。このアルバムで数少ない激しめの曲です。ちょっとこもった音なのもいいね。

 Dr.川西氏(当時は西川)の作詞曲で、初めて聴いた頃はピンと来なかったが今になって聴くと歌詞の意味が分かる。

マジでこの人の書く歌詞って絶妙なんですよね。

 

 

 

#9  フリージャズ

 タイトルからどんなアヴァンギャルドな曲なんだと身構えていたらまさかのほのぼの曲でした。

 レコードのようなノイズ混じりの音や、管楽器がレトロ感を演出している。

 混沌としたアルバムの清涼剤になるかと思いきやさらに混沌を加速させているような気がします。

 

 

 

#10 風

 これはビートルズのブラック・バードのパロディですね。イントロとか雰囲気そのままで草生える

 が、まさかの30秒

 意図は不明だが、極端に短くすることによってパロディからオリジナルに昇華させているってことでいいんじゃないですかね。

 

 

 

#11 家

 前曲の雰囲気を引き継ぐようなアコースティック曲。環境音とアコギの生音合うな〜とか思ってたらストリングス入ってきてびびりました。

 この曲もビートルズっぽさあると思います。ストリングスの入りとかサージェントペパーズっぽくないですか??

 

#12 Oh What a Beautiful Morning

 急にめっちゃほのぼのになりましたね。でもBメロは演歌。

途中とアウトロの転調パートに並々ならぬセンスを感じます。

 サビの英詞が無駄に発音良くてすき

 

 

 

#13 風Ⅱ

まさかの続編 区役所には行け

 

 

 

#14 車も電話もないけれど

 名曲来ましたね。ファンベストに収録もされている人気曲です。

 タイトルだけみるとなんの曲やねん!って思うけど歌詞がめちゃくちゃいいんですよね。タイトル回収も秀逸。

 これシングル曲でもよかったんじゃね?

 

 

 

#15 ヒゲとボイン

 ラストは本作のタイトルトラック

本記事を書くにあたってアルバムを聴き返したけど、生音主体の王道曲ってこの曲ぐらいですね。

 ユニコーンってサラリーマンをテーマにした曲が多い(当社比)気がするが、この曲は独特のストーリーがあって特に好きです。

 メンバー扮する侍と西部劇のガンマンが戦う謎MVがあります。まじでなんなんすかね。

 

 

 

 

 

 以上、ヒゲとボインのお話でした。なんかいかがわしい話してたみたい

 やっぱり前フルアルバムである「ケダモノの嵐」に比べると詰まり感というか、言い方は悪いがネタ切れ感が漂うんですよね。あとは前語りでも触れたギスギス感。

 アルバム単体での人気は何とも言えないが、この曲からファンベストに3曲も入ってるんです。

 前作が傑作、次作がラストアルバムという微妙な立ち位置のせいか地味な印象がぬぐえないが、良いアルバムですよね。

 まだ聴いたことない人は他のアルバムも聴いてみよう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほな…また…

 

 

 

 

 

 

 

日本一過小評価されているバンド BUCK-TICK 其の参

  昨年10月、とても悲しい出来事がありました。

ただ、バンドが取ったこれからも続いていくという選択に救われたリスナーさんも多いと思います。

 BUCK-TICKというバンドは歴史が続こうが終わってしまおうが今後も未来永劫に語られ続けるべき存在であると思うので、自分もその一端を担えれば幸いです。

 

そんな思いを込めつつ今回は始まります。

 

 

 

 

# 狂った太陽

                 ク  ソ  デ  カ  名  盤

 大名盤とか歴史的名盤とかいう表現が頻発する拙ブログだが、本作に関してはマジのガチで歴史的名盤なのです。

 全曲語りたいし何時か単独記事を書く予定なので詳細は泣きながら割愛します。

 このアルバムを最後に解散してもおかしくないぐらいのクオリティだが、常に最高を更新し続けるのがBUCK-TICKというバンド。

 

 

JUPITER

 この世で1番の名曲です。

もう説明不要。マジで聴かないと一生後悔するからな!!

ファン投票でも上位に君臨する人気曲で、とても悲しいのにとても優しい不思議なバラードです。

 

 

 

地下室のメロディー

BUCK-TICKってゴシック・ロック由来の耽美さを含んだダークな雰囲気が持ち味のバンドだが、この頃ぐらいから精神的な暗さを表現するようになってきます。この曲もそれまでにはなかった暗さがあります。

 

 

 

 

# darker than darkness -style 93-

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 1993年世間はヴィジュアル系ブームの兆し、そしてBUCK-TICKの人気も絶頂期。そんな追い風と上昇気流の中でリリースされたのが本作

 前作で垣間見えていた精神的な暗さが外側に向かった躁的なアルバムです。

 絶頂期に出すにしてはかなり攻めてますね。大好き!

 

 

 

キラメキの中で・・・

 アルバムの一曲目からこれなんですよ。凄くないですか?

 ヴィジュアル系ブームが勃興し、王道が確立されつつある時代に同ジャンルのパイオニアたるバンドがこの音楽性って普通じゃないですよ。

 レゲエのビートを取り入れつつ、ヘヴィさもある。そして歌詞は自嘲気味な暗い歌詞。今聴いても新しさを感じます。

 

 

 

-Madman Blues ミナシ児ノ憂鬱-

 アヴァンギャルドな今井ワールド全開曲

どんな頭してたらこんな曲と歌詞書けるんすかねマジで。イントロからもう普通じゃない…

今井寿という男は作曲とギタープレイの面で天才と称されることが多いが、個人的には作詞も相当イカれてます。 

 

 

 

# Six/Nine

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 前作、dtdを躁的なアルバムと称したのは本作がかーーーーなり鬱的なアルバムだからです。

 ミーハーなファンに取っては踏み絵に、コアなファンからは最高傑作と評されるアルバムとなっております。

徹底的な自己否定と自己嫌悪に充ちた詩世界。1度ハマると抜け出せない大名盤だ。

 

 

鼓動

なぜ生きてる 知らないけど それでも激しく

生きていたいと思う 愛されているなら
ごめんなさい ありがとう

最愛の母の死など、精神的に追い詰められていたとはいえ音楽シーンの頂点に立った人間が書ける歌詞じゃないです。悲しくも美しい名曲です。

 

 

 

相変わらずの「アレ」の塊がのさばる反吐の底の吹き溜まり

 こちらも今井ワールド全開曲で、バンドのファンクラブ名のモチーフになるなど、裏代表曲とされている名曲です。

 歌詞の内容的にも本作のタイトルトラックとも言える。BUCK-TICKというバンドを理解するためにはこの曲は絶対外せません。

 

 

 

愛しのロック・スター

 本作では貴重なポップソングだが、歌詞は自己否定で埋め尽くされている。

 この曲では昨年亡くなったDER ZIBETのISSAY氏がゲストボーカルで参加しており、もう実現不可能なデュエットになってしまった。

 両名のご冥福をお祈りします

 

 

 

 

 

 いかがだったでしょうか。BUCK-TICKの歴史の中でも特に暗かった時期なので、個人的に今回紹介したアルバムを暗黒三部作と読んでいます。

 この一連の流れでミーハーなファンは離れ、コアなファンは一生離れられなくなったと言われています。

 ただバンドが暗くなっただけではなく、音楽性の進化も凄まじいものがあるのでBUCK-TICKの歴史的にもかなり重要な三作ですね。

 次作からはちょっと明るくなるが、鬱からは完全に抜け出せていないと言った印象。

 一体どんなアルバムなんでしょうかねぇ…次回も乞うご期待。

 

 

 

 

 

前回前々回はこちらから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほな…また…

 

 

🌟🤘😎🤘🌟陽キャ音楽🌟🤘😎🤘🌟 EBMのすゝめ

 昔から思ってるけどなんで陽キャって皆EDM聴くんすかね。 陰キャの偏見やろ!って言われればまあそれまでかもしれんけどさ…

でも、その辺で陽キャ100人ぐらいとっ捕まえてきて「普段なに聴いてます?」って聞いたら70人ぐらいはEDMって言うだろ(偏見)

 

という訳で、今回はEDM(Electronic dance music)ではなく、陽キャ音楽EBM(Electronic Body Music)のお話

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ジャンルをざっくり説明するとインダストリアルやシンセ・ポップから派生した音楽で、機械音やノイズ等をサンプリングした実験的、前衛的な側面のあるダンスミュージックです。

若しくは、インダストリアルの中でもダンス要素が強いものがここに含まれることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

                       陽…キャ…?

 パッと見陽キャ音楽とは思えない攻めた音楽性だが、EDMも個人的に攻めてるな〜と思う瞬間があるので同じだと思います。

 まあまあとりあえず聴いてみようや。

 

 

 

Front 242

 EBMというのはもともとこのバンドが自身の音楽性を表した自称ジャンルなんですよ。

 そこから、音楽性が近いバンドもEBMとして扱われるようになってひとつのジャンルになったという経緯です。

 って考えればインダストリアルからの派生ジャンルというのは厳密には間違っているかもしれない。ご愛嬌

 音楽性に関しては先に述べた通りです、かっこいい。

 

 

 

Ministry

 後にメタル化し、インダストリアルメタルの代表格となったバンドだが初期は完全にEBM

 ダンスミュージックにしては暴力的なビートがこのジャンルの持ち味とも言える。

 これはどう聴いても陽キャ音楽だろ(圧)

 

 

 

Nine inch Nails

 インダストリアルロックの帝王たるNiNも初期はEBM要素が強かった。

 ただ、インダストリアル特有の機械的で実験的な音楽性と歌モノとのバランス感が初期からものすごく上手かったんです。

 人気が爆発したのはbroken.epからかもしれないが、1stも結構売れてたっぽいし。

 

 

 

Front Line Assembly

 これも後にメタル化したバンド

メタルとインダストリアルの相性が良すぎるんだよ。

 個人的にこのバンドは特にサイバーパンク感を感じて好きですね。

あと、バンド名のアーマード・コア感が異常

 

 

 

SOFT BALLET

 EBM日本代表、そして未だに時代が追いついていないと言われるバンド

 EBMを紹介するならソフバは外せないでしょ。

メジャーでこんなマニアックな音楽をやってたのまじですごいと思います。一時期所属してたビクターがそっち方面に力入れてたことあるってのもあるけどさ。

あとメンバーのルックスとか人脈とか色々あってV系の文脈で語られることが多いのが面白いところ。

 

 

 

 

 以上、陽キャ音楽 EBMのお話でした。

陽キャ要素のあるなしは人によるとして、この感じ現代の陽キャにも受けると思ってるのは自分だけでしょうか…

 EBMではないにしても、これ系の音楽って現代でもインダストリアルダンスとかサイバーゴスとかのサブカルチャーがあったりで根強い人気があるもんなんですよ。

 あと、もう2.30年前の音楽なのに今聴いても近未来感じられるのっていいですよね。

これを機にEBMを聴いてみんなも陽キャになろう!

 

 

 

 

 

 

 

 

ほな…また…

 

 

 

 

Sonic Youthはライブを聴くべし

 海外の偉大なバンドランキングなどでだいたい上位に君臨するバンド Sonic Youth

 有名だが、いまいち良さが分からないバンドでランキングを組むとだいたい上位に君臨するであろうバンド Sonic Youth

 例に漏れず、音楽好きを自称している自分も初めて聴いた10代の頃から今に至るまであまり良さが分かっていなかった。

 でも、Sonic Youthいいよね…(ニチャァ)みたいなことは言ってた気がする。

今回は、そんなむつかしいバンド Sonic youthの魅力にライブ音源を通して迫っていこうという試みだ。

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 USオルタナグランジの元祖、ノイズロックとそれなりに肩書きを持っているバンドだが、音源を聴くとなーんかスカスカに聴こえたり、そんなにノイズロックか…?ってあまりピンと来なかった筆者だがライブ音源を聴くと全てしっくり来た。

 それでは、偉大なバンドの本質に迫っていこう。

 

 

#1 Catholic Block 

アルバム「sister」より

 性急なビートとノイジーなギターによって作られるヒリついた雰囲気 たまりませんな。

 この曲はアルバム版も勿論良いが、ライブ版の方がよりノイズロック風味が増していますね。

ブレイクからのノイズパートとか特にヤバい

 

 

 

 

#2 Kill your Idols

アルバム「Confusion Is Sex(Plus Kill your Idols)」より

 この曲もアルバム版は良いのは良いが、何かこじんまりしたというか、物足りない印象があったんですよ。迫力あるけどなんかな〜って

ケージの向こうで犬がめっちゃ吠えてるみたいな。

ただ、ライブ版はかなり凶暴な仕上がりに。

これが本来の形なんでしょうな。

 

 

 

#3 Teenage Riot

アルバム「Daydream Nation」より

 ここでバンドの代表曲をば

音源を聴いてなんかチャカチャカしてるけどよく分からん!って思った人もこれは伝わるんじゃないでしょうか。

音源の良さ分からん人にライブの良さ分かんのかって?

 

 

 

                   

 

                      知 ら ね え よ

 

 

 

#4 Death Valley'69

 アルバム「Bad Moon Rising」より

この曲は特にライブ映えするなといった印象

バンドのルーツであるノー・ウェイヴ由来の、音楽として成立しているかしていないかのギリギリを攻める感じがライブでは顕著だと思う。

最早聴くものでは無い。浴びるものだ。

 

 

 

 

 

はい。今回はここまで。

 アルバム音源を聴いて微妙だな〜と思った人はライブ音源でバンドの印象が変わったんじゃないでしょうか。

まあ、ライブが本質なんてどのバンドも一緒だと思うが、Sonic youthはアルバムがスカスカなので…しょうがないね…

いうてGoo以前は80年代のインディー録音やし

ライブのやばさを手っ取り早く体感したいならHold That Tigerというライブアルバムがあるので是非聴いてみてほしい。

正直それを聴けばこんな文章読む必要ないです。

サブスクで配信されていないが、興味があるならどうにかして聴いてください。トビます

 

 

 

結論:Sonic youthはライブ(音質が悪めのもの)を聴くべし

 

 

 

 

ほな…また…

 

何故かあんまり語られないビートロックというジャンル

 邦楽ロックが海外のそれに劣っているとかはもう昔の話で、90年代以降ガラパゴス的に進化した日本のロックとは比較対象ではなくなったというのが実際のところ。

 それでも海外のロックが本物!日本のは偽物だ!とか吐かすのはさすがに老害やぞ。

 今回は、日本初のオリジナルロックであると断言出来るのだが、あまりジャンル単位では語られることがないビートロックのお話。

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 邦楽ロックの出発点はどこだって話になると、はっぴいえんどとかもっと前のロカビリーとかそこら辺になると思うが、どこから本当の意味でオリジナリティを得たかという話になると、このビートロック以降だと思うんですよ。

 ジャンルを簡単に説明すると、直線的かつ骨太なリズム隊に、エフェクティブでトリッキーながらもシャープに刻むギター、やや発音を崩したボーカルによる8ビートで縦ノリな音楽です。

 まあ、実際聴いてみた方が早いので聴いていこうぢゃないか。

 

 

 

 

BOØWY

 皆様ご存知永遠のレジェンドであり、ビートロックの元祖。

  後のバンドの影響は勿論のこと、同時代のバンドにも大きな影響を与えたバンドで、邦楽ロックのオリジナル化はBOØWYによって進んだと言っても過言ではないと思います。

 ビートロックというジャンルはBOØWYみたいな音楽と言うだけで説明が片付くので、ジャンル単位で語られることが少ないのはこれが原因かと。

 言うてBOØWYもめちゃめちゃ音楽性が広いバンドなんですけどね。

 

 

 

PERSONZ

ガチのマジで名曲

このシングルコイルにディレイとJCを組みあわせたサウンドはこの時代の象徴とまで言えますね。

BOØWYと並ぶビートロックの元祖だと思います。こちらも後の影響大

 

 

UP-BEAT

 個人的に正にポストBOØWY的なバンドの筆頭で恐らく事務所もそういう売り出し方をしてたに違いない。

サビで急に歌詞のスケールがクソでかくなるのすき

 

 

 

 そしてここからは90年代以降のお話。

ビートロックがジャンル単で語られなくなった理由として、バンドブームでバンド毎の音楽性がより多様化したことと、BOØWY直系のバンドがV系という大きな括りに組み込まれたという2つが考えられる。

 

初期ユニコーンはビートロックっぽい。

 

V系という括りの中でBOØWY直系のバンドと言えば、BUCK-TICKD’ERLANGERの2バンドが特に大きいかなと。

 

BUCK-TICK

D’ERLANGER

D’ERLANGERは元々メタルバンドだったという驚き。

そう考えると直系という言い方は適切ではないかもしれないが…

 

そして、個人的V系ビートロック四天王を紹介していこう。

 

STRAWBERRY FIELDS

このバンドはVo.が元D’ERLANGERだそう。

90年代V系は横の繋がりが面白い。

 

 

 

JUSTY-NASTY

BOØWYをよりパンキッシュにしたような印象

このバンドもVo.がAIONというレジェンドバンド出身

 

 

 

DIE IN CRIES

D’ERLANGERZi÷KillTHE MAD CAPSULE MARKETS 元THE ACEというガッチガチのメンバーによるバンド。

ポケモンで例えると6世代の結論パぐらい隙がないです。

 

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DIE IN CRIES

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↑6世代の結論パ ひみちかガルーラを許すな

音楽性はニューウェイヴやインダストリアル的な電子音を加えた変則的なビートロック

 

 

 

CRAZE

 元D’ERLANGERのメンバーを中心にして結成されたバンドで、これまたメンバーがガチガチすぎる。

 初代Vo.が前述のJUSTY-NASTYの藤崎氏で、最後の4代目Vo.がZi÷KillのTUSK氏というとんでもないバンド。

 王道のビートロックを基調としつつもパンクやオルタナ的要素もあり、時代的にも最後のビートロックバンドだったと言えますね。

 

 

 

 

 

 以上、ビートロックというジャンルについてのお話でした。

こんなにかっこいいジャンルなのに時代と共に廃れてしまったんですよね…

バンドによっては時代を感じさせる部分はあるが、このかっこよさって絶対現代のリスナーにも通じると思ってるけどどうなんやろか。

 直接ではなくとも間接的には現代のバンドにも影響を与えているはずなので、是非聴いてみなさいな。

 

 

 

 

 

 

 

ほな…また…

 

 

独断×偏見 ややこしいジャンルの話をしよう。

  一口にロックと言ってもめちゃくちゃジャンルが多いんですよね。

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                    頭おかしなるで…

 正直カテゴライズってそんなに必要か?と思いつつも、明確な定義づけにも興味があるんです。

 今回はそんなロックのサブジャンルの中でも特にややこしいジャンルを独断×偏見で語っていこうという非常に有意義な回です。

 

 

 

 

 

⚠️本記事は筆者の主観による内容となります。

解釈違い等の文句はお控えなすって⚠️

 

 

 

 

 

 

#1 ハードロックとヘヴィメタル

 

 現代ではHR/HMとしてひとつのジャンルにまとめられているが、何が違うの?って疑問を持っている人は多いかもしれない。

 これは媒体によってHRバンドがメタルとして、メタルバンドがHRとして紹介されるという現象が発生してるのがややこしい原因なのです。

 歴史背景を語ると長くなってしまうので結論から言うと、ブルース等のルーツ・ミュージック要素が含まれているのがHR、含まれていないのがHMってことでいいんじゃないでしょうかね。

 

HR代表 Led Zeppelin

 リフに土臭さが感じられますね。

 

HM代表 Iron Maiden

土臭さが無くなり、ややクラシカルな印象に

ツインリードのハモリに🤘メタル魂🤘を感じます。

 

 

 

 

#2 ニューウェイヴとポスト・パンク

 HRとHMに関しては時代の差があったりで明確な違いがあったんですけどこのNWとPPは同時期に勃興したジャンルなのでマジで定義が難しい。

 パンクムーブメント以降の音楽という共通項のせいでややこしいんだなこれが。

SEX PISTOLSのvo.ジョン・ライドンが始めたPILですら媒体によってはニューウェイヴ扱いやし。

 そんな両ジャンルを無理やり定義づけすると、シンセ主体のバンドがニューウェイヴ、パンク直系な生音主体のバンドがポスト・パンクって事でいいんじゃないですかね。これはマジで諸説あります。

ってかこれもいっそのことNW/PP表記にしろや💢

 

ニューウェイヴ代表 DEVO

チープなシンセが中毒性◎

 

ポスト・パンク代表 Joy Division

このヒリついた空気感は後の影響大

 

 

 

#3 ゴシック・ロックとポジティヴ・パンク

 現代のロックシーンではややマイナーなジャンルを。

 これも初めはめちゃめちゃややこしかったですね…

 定義から先に話すと、昔から音楽に対してちょくちょく使われていたゴシックという表現がひとつのジャンルとして成立したのが、ゴシック・ロック。ポジティヴ・パンクはインディーで頭角を現していたゴスバンド達に対して音楽誌が名付けたジャンル

 この両ジャンルの何がややこしいかって、バンドによって音楽性が全然違うんすよね。

ポスト・パンク由来の冷たくダークな音楽性もあれば、呪術めいたサイケもあれば、民族音楽みたいなトライバルなグルーヴが持ち味のバンドもいるんです。そのせいでこれはゴスだ!これはポジパンだ!ってカテゴライズするのが難しい。

 あとゴシックがキリスト教圏の文化だからそもそもジャップには馴染みがないので理解しずらいという説が筆者の中では濃厚。

ちなみに日本ではポジパンの方が主流

 

ゴシック・ロック代表 Bauhaus

ゴスの帝王 ダークでシアトリカルな雰囲気が最高

 

ポジティヴ・パンク代表 Sex Gang Children

ポジティヴ・パンク四天王(迫真)の一角

何をどうしたらこの音楽性になるのか。

 

 

 

#4 ポスト・ハードコア

 これは難しいっていうより定義が広すぎる。

あの天下のWikipedia様にも広義かつ曖昧って書かれています。

 ただ、ざっくりではあるが2種類に分けることができるんです。

1つはハードコア・パンク+@な音楽性のバンド

2つ目はニュースクール・ハードコア以降のメタルに接近したハードコアバンド

 

前者から話していこう。

USハードコアのレジェンド MINOR THREATのvo.イアン・マッケイが結成した、ハードコア+ブラックミュージックな音楽性のFugaziや、ハードコアが歌モノに接近した、At The Drive Inなどのまさにハードコア+@な音楽性のバンドが含まれる。

 

だがしかし、この時点でややこしいのがスクリーモや激しめのエモもここに含まれるということ。

 スクリーモもエモもポスト・ハードコアからの派生ジャンルなので別物として考えてもいいはずなのだが、ポスト・ハードコアとして一括りにされてしまうことが多い。

そのせいで、「あ、これもポスト・ハードコアなんや」→「あ、これもか」→「結局ポスト・ハードコアってなんやねん!」といった現象に陥る。

 ポスト・ハードコア森羅万象説の誕生である。

 

前者代表 Fugazi

客層もメンバーもハードコアな風貌だが、グルーヴはかなりブラックミュージック寄り

 

ややこしいバンド Finch

エモやないかい!

 

 ここからは後者であるメタルに接近したハードコアのお話。

ハードコアとメタルって8~90年代からちょくちょく接近してたんですよ。クロスオーバースラッシュってジャンルがあったり、グラインドコアだったり。

 ただ、ポスト・ハードコアと呼ばれているのは90年代以降のダウンチューニングやテンポチェンジを取り入れた新しいハードコアがメタルに接近したものを指します。

 有識者様方はここで気づいたかもしれない。

            それってメタルコアじゃね?

仰る通り、それってメタルコアなんですよ。

ただ、ポスト・ハードコアに分類されるのはあくまでメタルコアの中でもハードコア要素の方が強いのバンドなのでご安心を。(それでもややこしいが)

なら簡単じゃね?と思うが、ここにはロディック・ハードコア(日本のメロコアとは別)や、いわゆる叙情系ハードコアメタルコアの影響を受けたスクリーモ、ハードコア要素のあるメタルなどもここに含まれるんです。

そして、上記に含まれるバンドのwikiでジャンルを調べるとポスト・ハードコア/メタルコア/スクリーモとか3つぐらい記載されていることがあります。

                     勘弁してくれ。

ってことで後者のポスト・ハードコアは、現代のハードコア要素を含むヘヴィミュージックという認識でいいと思います。それでも人によってバンド毎にジャンルの認識が変わります。

 

後者のポスト・ハードコア(wiki調べ)

 

Woe,Is Me

確かにメタル要素は少ない

 

Alesana 

スクリーモやないかい

 

ASKING ALEXANDRIA

メタルやないかい

 

 

 

 

 以上、ややこしいジャンルのお話でした。

これ、書いてから思ったんすけどポスト・ハードコアだけで1本記事書けたわ。ちょっと後悔

ここまで書いといてアレなんですけど、冒頭で書いた通り自分的にはあんまり音楽を聴くとにはカテゴライズって気にしないんですよ。

カテゴライズが重要になってくるのは、新しい音楽を探す時や、ジャンルを深堀する時なんすよね。1つのジャンルの定義を理解するだけで近い音楽性のバンドを探しやすくなるので、そのためにはどうしてもカテゴリで分類する必要が出てくるんですな。

 ライトなリスナーさんもヘヴィなリスナーさんもあんまりカテゴライズは気にしすぎるなよって事で今回はおしまい。

 

 

 

ほな…また…