ここでクイズ!!(唐突)
Q.パンクかつテクノかつミクスチャーかつV系(諸説あり)かつデジタルハードコアかつラウドな日本のバンドってなーんだ
正解はTHE MAD CAPSULE MARKETS
ということで今回はMADの音楽性において最初の転換点になったミニアルバム CAPSULE SOUPのお話
日本屈指のモンスターバンドだった彼らは冒頭のクイズを見て分かるようにキャリアを通して常に進化を続け、かなり属性過多
デュエマのネタカードみたいですね。
個人的にはインディーズ時代にBERRIEというバンド名だった時期が好きです。
ストレートなパンクバンドだった前作から引き続きパンク路線ではあるが、メインのコンポーザーである我が神、上田剛士(当時の名義はCRA¥)のルーツであるテクノやニューウェイヴ成分が濃くなっている。
思いのほか前語りが長くなったので曲のお話へ
#1 BACH SLEEPS
アッツぐらいの世代ではハゲの歌でお馴染みのバッハ 小フーガト短調をアレンジしたインスト
クラシックの引用という凡百のパンクス共では人生を3週ぐらいしないと得られないセンス
この時点で同年代のパンクバンドとは一線を画しているんじゃないかと。
ベースの音が好きすぎて1音目で天に召されてしまいます
#2 セルフコントロール
大好き!!
あまりにも好きすぎてイントロのピアノで↓の顔になる
重ための音作りが後のラウド路線に繋がるのかもしれない(オタク特有の深読み)
反抗的な歌詞も非常にパンク的でよろしいと思います。
ベースが歪みすぎてギターより目立ったしまうというのはMADあるある だが、それがいい。
#3 G.M.J.P
タイトルはGood Morning Japanese Peopleの略
D.I.Jのピストルみたいなもんやと思っといてください。
この曲はMADのテクノ要素が全面に出ていて、バンドのルーツが見えてきます。
こういうサウンドの加工を駆使する前からテクノロジーパンクを名乗っていたのがMADの面白いところ。
#4 彼女のKNIFE
彼女の+横文字というタイトルを見るとどうしても彼女の"Modern…"が脳裏に浮かんでしまう。
途中でバンドサウンドに切り替わるが、MADでは珍しくアコースティック主体の楽曲でバンドの新境地と言えますね。
曲の締め方が素晴らしい 衝撃のラストなので最後まで聴こうね。
#5 モルモット
途中でファミコンみたいな音になるし
完全にMADのサウンドなのであまりそういう風に聴こえないかもしれないが、曲自体はストレートなジャパニーズパンク
個人的に初期BOOWYっぽく聴こえます。
#6 JESUS IS DEAD
この頃のMADはアルバムのラストに寂しげな曲置きがち
パンクにありがちな中指を立てるような反骨精神ではなく、諦観している物悲しさを感じます。
後にセルフタイトルの再録ベストでアレンジされているが、そっちの方は賛否あり。
まあ、それはそれこれはこれって感じではあるが。
以上、THE MAD CAPSULE MARKETSのCAPSULE SOUPのお話でした。
MADと言えば後のラウド、デジコア路線がメジャーではあるが、個人的にはパンク時代が大好き。
ガチガチのパンクバンドだったインディー時代からXのHIDE、BUCK-TICKの今井寿両名が絶賛しており、特に今井氏はパンク時代からテクノを感じていたそうな。
やはり天才は目の付け所が違う。
自作のSPEAK!!!と前作のP.O.Pも名盤なので聴いてね。
ほな…また…