散々90年代の話を擦ってきた拙ブログだが、ここで80年代の話をしてみようかと。
80年代にはインディーズブームというのがあったそうな。
THE WILLERD、LAUGHIN' NOSE、有頂天がインディーズ御三家と呼ばれ、サブカルチャーの最先端を担っていた時代だったらしい。最高かよ。
インディーズバンドが人気なら、当然バンドが所属しているインディーズレーベルも注目を浴びるもので、前述の有頂天が所属(てか実質主宰)していたナゴムレコードなどが特に有名。筋少とかたまとか商業的に成功したバンドも輩出してるしね。
ということで今回は80年代インディーズレーベルのやべーやつら トランスレコードのお話。
テクノやらパンクやら当時としては先進的な音楽をしている人気インディーズバンドが多かったが、このトランスレコードはプログレ、ポジパン(ゴス)、ノイズ、インダストリアルとアンダーグラウンドのかほりがするバンドばかり。
いくつかピックアップして紹介していきます。
#1 YBO2
まず最初に紹介するのは、トランスレコード主宰・北村昌士率いるYBO2
正にこのレーベルを象徴するようなアヴァンギャルドなプログレ。かの有名な夢野久作のドグラ・マグラをモチーフとしており、かなりカオス
この時代に行けるなら、こんな音楽を聴きながらライブハウスで狂喜乱舞してみたいものです。
#2 ASYLUM
こちらはハードコア・パンクを経由したポジティヴ・パンクバンド
ポジパンというジャンルはちょっとややこしいので各自調べてね。
このダークでハードな音楽性は初期黒夢に受け継がれているような気がする。
V系の先駆けといってもいいんじゃないでしょうか。
#3 Z.O.A
不思議な拍子とギターフレーズに絞り出すようなボーカルの歌唱が乗り、かなりカオスな雰囲気を醸し出してて非常に好(ハオ)
この曲は7分と長く見えるが、展開が凝っていて意外とすんなり聴けるので絶対に聴け。
#4 ZEITLICH VERGELTER
✨🥇🏆✨優勝✨🥇🏆✨
バンド名初見で読めた人います??おらんやろ。
ツァイトリッヒ・ベルゲルターと読みます。
日本初のインダストリアルバンドと呼ばれており、金属音とノイズと呪術的なボーカルが素晴らしい。
中心人物のCHU氏が後に結成した、DER EISENROSTというバンドも素晴らしいので是非とも聴け。
#5 餓鬼道
クソかっけえ
海外文化であるゴスに日本的な雰囲気を織り交ぜてオリジナルに昇華するセンス、最高です。
後にメンバーの入れ替わりなどを経て、Virgin Prunesみたいな前衛芸術集団になります。(誰が分かるん?)
#6 SODOM
こちらもかなりアヴァンギャルドなバンド
前述のASYLUM、Z.O.Aと併せてトランスレコード御三家と呼ばれて人気があったそうで。
紹介する順番ミスったわ。
他のレーベルに移籍したりでトランスに所属していたのは初期だったそうだが、そんなマニアックな情報誰も求めていないと思います。
てか、こんなバンドが人気だった時代があったと考えると恐ろしいですね。早くタイムマシンが完成することを祈ってます。
#7 ILL BONE
こちらは知的な雰囲気が漂うポストパンク
ポップさはなく、PILのような前衛的な音楽性
まあ、このレーベルのバンドにポップさを期待する方が間違ってるまであるが。
バンドの概要や、コンセプトが面白いので是非wikiを読みつつ聴いてください。
以上、トランスレコードのお話。
このレーベルの話をするなら、ゲロゲリゲゲゲとかボアダムスは外せないと思うが、インダストリアルは好きなくせにノイズミュージックは専門外なので割愛させていただきました。
ロックはサブカルチャーであるべき。という自論を持っている自分的にはこんな素敵な時代があったのかとかなり衝撃を受けました。
この衝撃を共有するために本記事を書いたと言っても過言では無い。
現代の自称サブカル系(笑)の皆様には伝わるかな??(挑発)
それでは、良きサブカルライフを。
AppleMusic用リンクは無し
でも、サブスクで聴けるバンドはちょいちょいあるよ。
ほな…また…