どこかの回でも触れているけど、90年代のロックシーンは色々なムーブメントがあって後追いリスナー視点ではあるが良い時代だったなと。
現代のロックシーンを語るとしてもこの時代の音楽は避けて通れないと思うので、おそらく今後もこの話は擦り続けます。仕方ないね。
ということで今回は、90年代ロックに影響を受けたバンドは数あれど個人的に最適解というか、音楽性的にもセールス的にも成功した90年代への回答と言えるバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのミニアルバム 崩壊アンプリファーのお話。
安定のガビガビ画質
パワーコードにオクターブのシンプルなギターフレーズを基調としたギターロックの中にUKロックやUSオルタナ、eastern youthやNUMBER GIRLなどの日本のギターロックからの影響を色濃く感じる。
めちゃくちゃ乱暴な言い方をすると、洋楽サウンドに邦楽の世界観を乗せている。そんな感じです。
まあ実際に聴いた方が早いので、曲のお話へ。
#1 遥か彼方
いきなり初期の代表曲来ましたね。
この時点でアジカンとしての音楽は既に完成している。
メジャーからもリリースされているとはいえ、本作はインディー制作。末恐ろしいですね。
vo.ゴッチ氏のシャウトを交えた歌唱も非常にエモーショナル。
インディー臭が漂うのはMVぐらい
#2 羅針盤
引き続き、THE アジカンな名曲
この曲の方が1曲目っぽくないですか?自分はそう思います。
シンプルなバンドサウンドの中にギラついた若さが見えてくる。
今作からのバンドの飛躍を予感させるような曲ですね。
#3 粉雪
私的本作ベストトラック
アジカンが初めて日本語詞で作成した曲だそう。完成度高すぎて怖い
日本語情緒溢れるエモーショナルな楽曲で、バンド的にもこの曲が転機になったのかな〜と思いを馳せながら聴きましょう。
#4 青の歌
タイトル通り良い意味での青臭さを感じる曲。
この頃、軋むとか歪むってよく歌詞に出てくるイメージあるんやけど自分だけかな??
アジカンの曲はサビに独特の開放感があるように思う。マーチングバンドとか。
まあ、そういうとこも含めてバンドの原点ってことで。
#5 サンデイ
なんとなーくイントロのリフにナンバガみを感じる。どの曲?って言われたら難しいけど。
無情ってワードもそう。ナンバガが使うのは無常か、まあどっちでもいいわ。
こういうところからバンドのルーツが見えてくるのいいですよね。
#6 12
本作ラスト この曲はHUSKING BEEとかのエモ(イーモゥの方ね)とかパワーポップからの影響を感じる。
これまで英詞で歌ってたとは思えないぐらい日本語の心理描写と情景描写の使い分けが上手い。
シンプルなバンドサウンドに深みのある歌詞…そら売れますわな…ふつうにかっこいいもの…
以上、ASIAN KUNG-FU GENERATION 崩壊アンプリファーのお話。
個人的にアジカンは、自分たちが影響を受けた90年代の諸々を1番キャッチーな形に昇華したバンドやと思ってます。
気になった方々はアジカンが影響を受けたバンドも聴いてみるのもいいでしょうね。
てか、気にならんくても聴け。だいたい必聴のバンドばっかりなので。
ほな…また…