皆様、連日の猛暑の中如何お過ごしでしょうか。
夏という季節はいろんなものが不足しがちですね。
水分、塩分、発汗によって欠乏するビタミン等の栄養素、、、、、、
そしてプログレ
ってことで今回はキング・クリムゾンの7thアルバム Redのお話
うん、いつ見ても黒い
本作時点でのメンバーはGt.ロバート・フリップ、Ba.Vo.ジョン・ウェットン、Dr.ビル・ブルーフォード(ブラッフォード表記もあり。どっちやねん)の3人
が、スリーピースバンドということでもなく、サポート・ゲストミュージシャンなどの外部の人間を含む、3人以上で制作されている。
てゆうか、そもそもこんなスリピバンドがいてたまるか(恐怖)
基本メンバーの3人で既に太陽と戦慄(大名盤)と暗黒の世界の2作をリリースしているが、本作制作時点ではアルバムのジャケ写も別々に撮って合成したコラ画像を制作しないといけないほどクソ仲悪かったそうな。
別に無理してアルバム作らんでもよくね?
ジョン、ビルの両名加入前も当時のメンバーと仲悪かったりしてたらしい。
ロバート・フリップくんさぁ…
まあ、プログレバンドの不仲なんか日常茶飯事らしいので曲の話をします。
#1 Red
いきなり重たいインスト曲で本作はスタート
主題になっているギターリフは低音弦で弾いているわけでもなく、チューニングを下げているでもないが、地を這うような重厚さを感じさせる。
もちろん、ジョンとビルのプレイも大事よ。
もしかしなくてもこの3人めちゃくちゃ相性良いのでは?
#2 Fallen Angel
急にバラード!!
冒頭の重いシンセの音で 来るか…?来るか…?と身構えた結果、まさかのバラード
ただキング・クリムゾン、今更普通のポップスみたいなバラードを演奏する訳もなく、しっとりとしたパートとギター、サックス、トランペットが入り乱れるハードなパートありで聴きごたえあり。
#4 One More Red Nightmare
不穏な空気を醸し出すイントロから、タイトル通りダークな曲が始まるかと思いきや加工したハンドクラップの音を交えた歌モノ
途中で転調を挟んだりで、この曲も単純な歌モノでは終わらない1曲
ちなみに、邦題は「再び赤い悪夢」
直訳すぎるやろ いい加減にしろ
#5 Providence
前3曲がside oneでこの曲からside two
実質第2部のオープニングと言えるこの曲は、スタジオレコーディングではなく、ライブでの即興演奏をレコーディングしたもの。
序盤はヴァイオリンのソロ、そこから徐々に他の楽器が入ってきて終盤はジョン・ウェットン兄貴のベースが爆裂
やっぱ…歪んだプレベの音って…いいっすね…(ニチャア)
#5 Starless
本作はまさかの叙情的なバラードで〆
お疲れ様でした。
と、思っていたのか?
いや、確かにバラードではあるけどあくまでそれは前半の話で、なんなら後半からがこの曲の聴きどころまである。
これぞプログレと言わんばかりの即興演奏の殴り合い。狂ったギターと、ギターより歪んでるベース、転調と同時に暴れ出すドラムとパーカッション。そこにサックスも交えて最高の盛り上がりを迎え、やっと本作は〆
ケンカするのは演奏だけにしとこうな!!
以上、キング・クリムゾン Redのお話でした。
記事のタイトルはズッコケ三人組やけど、このメンバーが揃ってればズッコケるはずがなく本作はプログレ史に残る名盤
ただ、バンドそのものがズッコケて本作リリース後に解散します。
本当は、太陽と戦慄について語りたかったけど、語彙力が足りず語り尽くせないので本作をチョイス
まあこっちの方が好きやし…
転調とか即興演奏の殴り合いとかプログレらしい要素は満載やけど、比較的聴きやすい歌モノとかバラードも収録されてるからキンクリ、もしくはプログレ入門に最適なのでは?って思ってる。
現在サブスク配信されているバージョンでは、今回話した5曲の他にライブ音源が収録されていてどれも必聴。
次回作Disciplineもめっちゃ好きなのでいつか語る予定 乞うご期待。
ほな…また…