90年代ならNUMBER GIRL、00年代なら凛として時雨、ハヌマーン、最近ならJIGDRESSとかCRYAMYとかPK shampooになるんかな?
バンド好きな人に「何聴くん?」って聞くと上記にあるような日本のオルタナティヴロック界でアイコニックなバンドのどれかを挙げつつ「オルタナが好きかな〜」って答える人、多いと思います。
じゃあdeadmanも好きやろ
というわけで今回はヴィジュアル系オルタナティヴロックバンド deadmanのミニアルバム site of scaffoldのお話
まあどうせオルタナ好きなんて内向的な陰キャしかいないと思うので、我こそはオルタナ好きと名乗りあげられる人間はまじで聴いといて損は無いから是非、読みながら聴いてください。
いつも通りバンドのちょっとした小話を挟みたかったけどdeadmanの話をしようとするとKeinの話もしないといけなくなるのでカット✂️ 各自調べてください。そのためのインターネットやろがい。
こっからほんへ
#1 dolf facts
ヴィジュアル系のアルバムらしくSEでスタート
金属と木のそれぞれ軋む音と子供の歌声
30秒ほどの短さながら異様な雰囲気に引き込まれる。
#2 please god
SEから唐突に始まる2曲目
ルーツ的にメタル系のバンドが多いヴィジュアル系というジャンルで、こういったジャキジャキ系のギターサウンドが聴けることに新鮮味を感じるオルタナリスナーは多いんじゃないでしょうか。
要所要所で挟まれるギターのチョーキングや、ハーモニクスの掛け合いが素晴らしい
サビが2つあるような構成の曲は無条件でテンション上がるので好(ハオ)
#3 溺れる魚
ヴィジュアル系、魚溺れさせがち。
コードリフが主体のグランジ的な荒々しさを感じる曲
2曲目でサビがどうこうの話をしたが、Aメロ、Bメロ、サビとはっきり3段階に別れていない構成に洋楽からの強い影響が見える。
前曲に続いて、がなりや裏声を織り交ぜたVo.眞呼様のシアトリカルなお歌が堪能できます。
#4 blood
Alternative Bon Festival dance
はい、オルタナティヴ盆踊りです。
歌詞の内容的に吸血鬼の歌っぽく、ポップな曲調との対比が良い。
この曲でも急に志村けんみたいな声を出したりしてびっくりします。さすがカリスマボーカルやで…
#4 桜と雨
ここでメロディアスなのを1曲
桜と雨という名曲によく使用されるモチーフを2つも贅沢に使用している時点で名曲なのが確定してるし実際に名曲
前半3曲が勢いのある曲だったので、よりメロディの良さが際立っている。写実的な歌詞もいいね。
#5 re:make
ヴィジュアル系用語でいうところの暴れ曲?煽り曲?というやつ。
眞呼様のボーカル、ここに極まれりといった内容で声の使い分け、歌い分けが秀逸。もはや演じ分けと言ってもいい。
唐突に挟まれるクリーントーンのブレイクで情緒をぐちゃぐちゃにされてください。
#6 色別のない空虚
ひたすらダウナーな曲
このダウナーな導入とサビで唸るファズギターが良い対比になっており、タイトル通り空虚な世界観が生かされている。
リスナーも一緒に盛り上がるタイプの曲では無いので、歌詞の世界の傍観者になろう!
クライマックスの「崩れ〜落ちて行く〜のぉぉぉぉぉぉぉうん♥️」は必聴
#7 site of scaffold
最後は本作の表題曲
SEで終わりか〜と思って本作の余韻に浸っているところを鈍器のような物でぶん殴ってくる曲
まさか全編シャウトの暴れ曲で〆るとは誰も思うまい。
冒頭のdolf factsでは子供の声だったところが、この曲では大人(眞呼様)の声に変わっているところもポイント
以上、deadmanのミニアルバム site of scaffoldのお話でした。
普段、所謂ロキノン系と称されるバンドをお聴きの方には新鮮だったと思う。
ヴィジュアル系という括りの中で、先人達からの影響を受けつつも、洋楽のエッセンスを足して独自の音楽を作り上げている。
V系リスナー、ロキノン系リスナー両方にとって言葉通り、オルタナティヴな存在なんじゃないでしょうか。
そもそも何系だから聴く、聴かないということ自体がナンセンスなので、音楽好きを名乗る人間なのであれば食わず嫌いは今すぐやめろ(マジでお前が言うな)
本作が気に入った方はno alternativeというタイトルの何をどう聴いてもオルタナな1stアルバムも聴こう!
こんな暗いバンド聴いてないでWANIMAでも聴こうぜ!って言う陽キャは…
帰れ!!
ほな…また…