喜怒哀楽という僅か4文字の単語で人間の感情を表現するが、人間の感情ってそんな簡単に4文字で表現できるもんか?とよく思う。
まあ、大まかに4つに分けてるだけって考えたら納得はできるし、その4つに含まれない感情って何?って聞かれても特に思いつかないから喜怒哀楽で表現するのが最適なのです。
じゃあこの話なんやったん??
てことで、今回はTHE BACK HORNのメジャー1stアルバム 人間プログラムのお話
バックホーンってコバルトブルーとか声とかのイメージが強くて熱い、もしくは男臭いバンドだと思われがち。
それも正解ではあると思うが、自分的には負の感情と狂気、マイナスな心情から生まれるエモーショナルを表現するバンドという印象がある。
代表曲、有名曲だけで言うなら罠が1番バックホーンらしさがあると思う。
本作がまさにそのイメージを体現するようなアルバムなので、是非聴いてみてほしい。
それでは、曲のお話へ
#1 幾千光年の孤独
はい、1曲目からいきなりこんな曲です。
グランジ風の暴力的なリフから「天国に空席はない」とかいう希望もクソもない歌詞。
これが1stアルバムですることかよ。
歌詞は夏の湘南の海ではしゃいでる奴らを見ながら書いたらしい。陰キャすぎる。
#2 セレナーデ
個人的にバックホーンで1番好きな曲。
バックホーンとか9mmがよくメイクをしていないV系と呼称されることがあるが、この曲を聴けば何となくわかると思います。
醜さと美しさを対比させた歌詞に、ドラマチックな曲展開 。この曲が刺さらないならもうこれ以上聴かなくていいと思います。
一生コバルトブルーばっか聴いてろ。
初期のライブ映像をどうぞ。
こわい
#3 サニー
こちらはデビューシングル。
壮大なイントロから急にスカ調になるダサいAメロ 行き場のない感情をぶつけて絶叫するサビ。
もうこの曲がバックホーンの全てと言ってもいいんじゃないでしょうか。
こんなバンドが何のブームからでもなく急に現れたらそら売れるやろ。
#4 8月の秘密
イントロ聴いた時点で、ここで一旦落ち着くと思いきや絶叫 情緒おかしなるで…
戦争を想起させる不穏な歌詞と、まさかのあいうえお作文。気になる人は歌詞を読みながら聴いてね。
#5 水槽
いや、暗すぎるやろ。
人によるとは思うが、個人的に本作で1番暗い曲。大好き。
このダークな雰囲気もそうだが、言葉遣いも含めた要素からV系を感じる人が多いのかもと思う。
ちなみに、この曲の仮タイトルは「くらいやつ」だそう。直球すぎる。
#6 ミスター ワールド
今のとこヤバい曲しかないけど大丈夫か??
イントロからもうヤバい曲が続いていたので、この曲は安心できるかな〜とか思いきやこの曲も例に漏れず…
廃墟 マネキンだらけ 僕は王様の気分
排水溝に詰まった 羽の折れた天使の死体に精液をぶちまける
ここの歌詞天才すぎる
#7 ひょうひょうと
この曲はバックホーンのパブリックイメージ通りの男らしさを感じる。
このアルバム内では休憩ゾーンだと思っといてください。
こういう背中を押してくれるでもなく、蹴飛ばして奮い立たせてくれるような曲に元気を貰えるバックホーンリスナーは多いんじゃないでしょうか。
#8 アカイヤミ
来ました、激ヤバ曲 この曲が初期バックホーンの狂気を表しています。
これが1stアルバムですることかよ。(2回目)
マジで何も語る必要が無い曲 聴いて感じたことが全てです。
マネキンを爆破してバットでしばき倒すMVは必見
#9 雨
タイトル通りしっとりとした曲かと思えば、サビで絶叫。まあ、当然ですね。
10年ほど前に初めて見たバックホーンのライブで聴いた曲。
対バンだったので代表曲中心のセトリだったが、この曲を演奏し始めた瞬間に空気が変わったのを今でもよく覚えています。レア曲やったらしいし。
#10 空、星、海の夜
(´;ω;`)ブワッ
やっと来ましたね。てか、本作で唯一のEMO(イーモウ)曲です。
思わず涙を流しながらガッツポーズをしてしまうことでしょう😭💪
狂気と負の感情を浴びせ続けられた後にこんな曲を聴かされると全てが浄化されたような気分になってしまいます。
人間プログラム…名盤だ…本作クライマックスに相応しい名曲です。
#11 夕焼けマーチ
エモい雰囲気で終わらせると思ったか??
バックホーンというバンドがそんな事許してくれるはずもなく、呆気に取られるほど平和的な楽曲で本作は〆
でも、この取り繕ったような平和な雰囲気に狂気を感じませんか??歌詞とかかなり不穏やし。
前曲が最後でもそれはそれでいい雰囲気で〆れたと思います。そこをこの曲で終わらせる。
本作が狂気のアルバムたる所以です。最高ゥ!!
以上、THE BACK HORN 人間プログラムのお話でした。
このアルバムを聴く前と聴いた後ではバックホーンというバンドのイメージが変わったんじゃないでしょうか。
私アッツが偏愛している名盤で、自分という人間を構成する1枚と言っていいでしょう。
こんなアルバムを聴いているから歪んだ陰キャに育ってしまったと言っても過言では無い。
次回作の心臓オーケストラも本作の雰囲気をそのままアップデートしたような名盤なので併せて聴いてください。
A゙p゙p゙l゙e゙M゙u゙s゙i゙c゙用゙リ゙ン゙グ!゙!゙(絶叫)
ほな…また…