お前らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
グラムロックは好きかぁぁぁぁぁぁっ!!
俺は別に…
というわけで今回はTHE YELLOW MONKEY(以下イエモン)のメジャー1stアルバム THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE (夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)のお話
デビューシングル Romantist Tasteから1ヶ月後にリリースされた本作は、現在でこそ評価されているがwiki情報によると当時の音楽雑誌どころか既存のファンからも酷評だったそう。
ただ、タイトルにはでかでかと失敗作と表記しているが自分は別に失敗作とは思っていません。
ほな…また…
待たんかい
実際収録曲は名曲揃いやし、メジャーならこんなもんやろってゆう高いハードルは余裕で上回ってる。
なんならイエモンの全アルバム中最高傑作に挙げられることもある
じゃあなぜ当時このアルバムの評価が低かったのか
それはリスナーが求めていたものとバンド側が作りたかったものが違ったからだと思っている。
ようはThe Stone Rosesの2ndアルバムとかダークソウル2みたいなもんです。(奇しくも本作もインディー盤から数えて2枚目)
曲が悪いわけでもない、音楽性がインディーズから変わったわけでもない。なら何がダメだったのか、それはアルバム全体の音だと思う。
音に関してwikiに以下の記載がある。
レコーディングは河口湖のスタジオにて合宿形式にて行われた。エンジニアと自分たちの思い描くグラムロックの音が一致せず、作業は難航した。エンジニアがミキシングの1曲目であった『Foxy Blue Love』をニルヴァーナのような激しい音で作ったが、吉井は頑なに拒否し、「フィンガー5やピンクレディーのような、75年から76年の音がいい」と主張し、やり直しを要求したという。
バンド側が志向した音作りの結果、インディーズでリリースしたアルバム Bunched Birth(これも名盤)や次作(これまた名盤)に比べると、奥行が無いかなりのっぺりとした平坦な音になっている。
まあこれ以外にもデビューシングルのRomantist Tasteがそもそも大スベリだったとか色々あると思うが、やっぱり音が原因じゃないかと。
アルバムの背景はこんなもんにしといて曲の話をしよう。
聴きながら読むべし
#1 Song For Night Snails
実質アルバムの表題曲
1曲目からミドルテンポの全編裏声で歌う曲をぶち込んでくる荒業
最近よくいるブラジャーのホックを外す系バンドには真似できまい…
ストリングスも入って煌びやかながらどこか胡散臭さもあるグラムロック特有の美意識を感じる曲
#2 subjective late show
最高ゥ!!
倦怠感のあるイントロからの聞き慣れない横文字が頻発する歌、ぶち上げサビと2曲目にして最高に盛り上がる曲
前曲からシームレスに繋がっているのも◎
ベーシスト視点で聴くと、Aメロのベースラインが気持ちよすぎる
カラオケで歌うのが恥ずかしいぐらいしか欠点がない名曲
#3 Oh! Golden Boys
ずっとドタバタしてるドラムが印象的な曲
ギターソロ前のシンセソロとか度々挿入されるシンセのフレーズが信じられないぐらいダサい(たぶん狙ってやってる)
歌詞は俺ら売れるから期待しとけよって感じの内容
まあ実際売れるのは4枚目のアルバムからなんですけどね…
#4 Neurotic Celebration
インディーズ時代からある曲で両性具有がテーマ
B級カルト映画をそのまま音楽に落とし込んだような妖しく、ポップな雰囲気が非常にグラムロック的
ギターソロは掛け合いになっているがライブでは1本で弾いているので友達がいない君でも安心だ!!
Bメロが早口で、歌っててとても気持ちいいのでオタクくんにもオススメ
#5 Chelsea Girl
リフが強すぎる
本作で数少ない疾走感のある曲(GoldenとかFoxyはなんかちょっと違う)で、インディーズ時代から現在までライブでもよく演奏されているっぽい
サビの \トゥートゥーイェー トゥートゥトゥーイェー/でテンションがぶち上がること間違いなし
歌詞の元ネタは某死刑囚だそうで
#6 不愉快な6番街へ(Unpleasant 6th Avenue)
キモい(直球)
全体的にねっとりしていて気だるい雰囲気
フレットレスで弾いてるベースラインが素晴らしい👏
ラジオ上でのリスナー人気投票で栄えあるワースト1位に輝いたことがある迷曲
あまりにもねっとりねばねばしているので、すき家のめかぶオクラ牛丼みたいに蒸し暑い季節にさっぱり聴けるかもしれない。
#7 This Is For You
初期イエモンでちょくちょく見られる同性愛がテーマ
最初期からライブのレパートリーで、トリビュートアルバムのタイトルに曲名が引用されていることからこの曲への思い入れが伺える。
綺麗なメロディーで前曲との温度差により風邪をひくこと必至
#8 Foxy Blue Love
ヘッ!!
ライブの定番で、聴いてて楽しい見て楽しい曲
wikiによると「アップテンポの曲が少ないのでは」ということで、レコーディング前に急遽作られたらしい。
もっと前の段階で気づけんかったんか??
ライブでのこの曲からSLEEPLESS IMAGINATIONの繋ぎが最高
見ろ(圧)
#9 真珠色の革命時代(Pearl Light Of Revolution)
優 勝
激EMO(イーモウ)曲でイエモン屈指のバラード
正直JAMよりこっちの方が好きって人多いと思います。
なんでこんな意味不明な歌詞でここまで感情を揺さぶることができるのか…
歌詞を読んで🤔ってなっているところをメロディーの良さで捩じ伏せてくる名曲
自分も早く快楽と狂気の間を行ったり来たりしたすぎる。
#10 Romantist Taste
前述のデビューシングルで、歌い出しからリスナーを置いてけぼりにする歌詞の意味がよく分からないグラムロック盆踊り
こんな激癖強曲をデビューシングルに選ぶイエモンのセンスに震えろ!!(レコード会社よく止めなかったな…)
気だるげなAメロ、Bメロに対して開放感のあるサビ、ギターソロ明けに来るラスサビは何回聴いても鳥肌が立つ
他の曲にも言えるが、イエモンの曲はラスサビに向けての盛り上げ、畳み掛け方が上手すぎる。
90年代のバンドとは思えないMVは必見
この曲、リリース当時関西では500枚ぐらいしか売れなかったってマ?
#11 Walkin' In Sunshine
まさかのバラードで〆
ロビン氏曰く、「今までの全ての過ちを償う曲」
真珠色をラストに持ってきてもしっくりくるし、いい感じに締めれそうだが、ロビン氏のパーソナルな部分に触れるこの曲でアルバムを終わらせるところにナルシズムを感じる。
非常にグラムロック的でいいと思います。
もしかしたら次作収録のフリージアの少年に繋がってるかもしれない(オタク特有のこじつけ考察)
以上、THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE(夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー)のお話でした。
ここまで聴いて駄作って言える奴おる??
まぁ、あくまで自分は後追いリスナーなので本作を聴いても はえ〜^かっこいいな〜^としか思えず、リアルタイムで聴いていたリスナーさんの気分は味わえないのです。
結論として本作は、失敗作ではなく当時のリスナーのニーズに合わなかっただけの良作だいうこと。
うどん食べたかったのに蕎麦出されたみたいな
まあ、初めてイエモン聴く人に1stは絶対勧めんけどな!!!!
ほな…また…